カールじいさんの空飛ぶ家

観に行った。ネタバレには注意を。
悪くない。アメリカナイズな映画だった。
勧善懲悪に封建的っぽい家庭環境と子供と大人の愛、友情。
見事なディズニー映画だったな。


冒頭は音楽の統一と主人公に喋らせない演出がしっかりとしていて、
淡々と悲劇も喜劇も流していく演出は、
過ぎてしまった時、あらがえなかった現実をしっかりと写している。

そして、転機が訪れるときにじいさんは行動するし、
「やってやったな!」という感じではなく「予告のとおりだ!」みたいな具合に、
良い感じにディズニーに扇動もとい宣伝によって操作されて、
今度は予告にないシーンに入るぞ!ってなるから面白い。


憧れの人が敵になるのは正にアメリカ式。
それをじいさんと少年が打ち倒していくのもアメリカ式。
何故かペットいたりするものディズニーの御用達だった。
人間味あふれる動物たちは良いね。ここはディズニーで一番評価できるかも知れない。


日本的3Dだとリアルに格好良くなんだが、アメリカは個性的な形にリアルを乗せている。
そこが良い。そうしたほうが逆に人間味あふれる動き、仕草が際立つから面白い。


起承転結の転からが大風呂敷広げた感があったが、そこにアメリカらしさ、
ディズニーらしさを感じて面白くあったし、
いなくなるのは悪役だけ。爽やかなハッピーエンドであった。


少年は成長して、じいさんも冒険を続けるようである。
エンドロールも中々に楽しい冒険絵巻だ。


違う感想を得るかも知れないが、結構ほっこりするのでお勧めである。