『星を追う子ども』を観た。

全体的な感想をレビューする.


ふむ.オマージュやリスペクトを多く感じる作品だった.
ラピュタナウシカもののけ姫・ハイジ・特撮臭もする.
バラエティに富んだ作品.


簡単な流れでいうと,少女が少年と出会い.
自分自身の目的を模索する物語……と言ったところ.


恋愛臭さというか,童貞臭さは新海作品だと感じるんだけども,
今回は少し薄めた具合で,ファンタジーやオカルト要素が強かった.
マヤ文明旧約聖書的な要素然り,オカルトに増資がある人ならば楽しんで観られるように思う.
新海作品特有の読後感のアンニュイさがあんまり無くて,スッキリ観られる作品だろう.
考察すべき要素やご都合主義的な流れもあったが,出来としては悪くないな.


だが,新海作品特有のクリアな絵はスクリーンには合わない.
ブルーレイで42インチばかりで観るのがよろしい.


新海ワールドの場合だと

ほしのこえ雲の向こう、約束の場所秒速5センチメートル


と言った具合に,世界観が統一されてきた物だが,今回はよくわからなかった.
時代背景としては7〜80年代あたりを彷彿とさせる.
だが,物語のラストあたりに出てきたあるものが『約束の場所〜』のあるものに似ていて既視感はあった.



まぁ,会話よりBGM偏重なシーンも多かったせいか少し眠くなった.
登場人物が少ないので,物語の全貌が掴みやすい作品だった.
113分だったかな.予告込みだとしても長かった.けど15分伸ばしたらまた違ったかもしれない.
そこが残念.
新海作品でも鬱にならないものだったね.是非画質のほどはBDをチェックしたい.